在宅酸素療法とは、血液中の酸素が不足している方が、自宅で酸素を吸入する治療法です。1960年代から米国と英国を中心に始まり、現在、米国では約150万人、日本では約17万人がこの治療を受けています。在宅酸素療法の対象の内訳は慢性閉塞性肺疾患(COPD)が45%、間質性肺炎等が18%、肺結核後遺症が12%、肺がんが6%と、ほとんど肺の病気が占めています。「在宅」となっていますが、外出の時も携帯することができ、旅行や趣味を楽しむことも可能です。
酸素が不足した状態が長引くと、重要な臓器に負担がかかり、高血圧や心不全、肺性心、脳卒中、狭心症、急性心筋梗塞などの合併症を引き起こす危険があります。
一定の条件を満たした場合、在宅酸素療法には健康保険が適用されます。身体障害者福祉法で呼吸機能障害の認定が受けられる場合もあります。
また介護保険も申請できます。